寿限無、南無南無〜
十三の時 好きで好きで仕方なかったバンドが二十を目前にして聴けなくなってしまった
当時 わたしの全てだったはずのあの音楽は
もうわたしの心を躍らせてくれない
あーあ、
本気で好きだった と
恋人と別れる度、いつもわたしはそう言う
本気で愛してたのに、
あんなに尽くしてたのに、
どうしてどうして どうでもよくなってしまったの? といつも
私は私の薄情さにがっかりする
嫌うことは神経を削るし面倒くさい
それに比べて興味が無くなるということは楽だし 誰も傷つけないよ そりゃあね
でも苦しい
わたしは あのバンドを聴けない
あの頃のわたしを殺してしまうみたいでとっても苦しい